2011年1月29日土曜日

NYテロ未遂事件容疑者は自宅差し押さえに直面

 ニューヨーク市内の繁華街タイムズスクエアで発生した車爆弾テロ未遂事件のファイサル?シャザド容疑者はコネチカット州の自宅を差し押さえられるところだった。また、ブッシュ前大統領を嫌い、二つの学位を取得した米国内の大学では目立たない学生だった。

 これらのことはまだ全容が明らかになっていない同容疑者の横顔の一部だ。捜査当局は、彼がタイムズスクエアでの爆弾テロ未遂事件の犯人であることを認めたとしている。

 在米国パキスタン大使館によると、シャザド容疑者はパキスタンの北西辺境州の生まれで、昨年米国市民権を取得した。

 逮捕当時、同容疑者と妻のフマ?ミアンさんは、コネティカット州シェルトン中心部近くのロングヒル?アベニューの小さな家の差し押さえに直面していた。捜査についてブリーフィングを行った捜査当局者は、彼が「破産」状態にあったと述べた。

 近隣の人々や不動産業者は、2人は数カ月前にこの家を出て行ったと話している。この家の芝生はJPモルガン?チェースの指示で刈り取られていた。同行はシャザド容疑者が2004年にこの家を購入したときにローンを提供した。

 同容疑者は04年7月、27万3000ドル(2590万円)で家を購入した。20%は支払い、残り80%はチェースからのローンだった。不動産業者によれば、コネティカット州ノーウォークに持っていたマンションの売却資金をこれに充てたという。

 チェース?ホーム?ファイナンスは昨年9月、2人を相手取って売却入札の申請をしたが、裁判資料では2人のいずれも裁判所に現れなかった。

 同州トラムブルの不動産業者は08年以降、同容疑者のために時折この家を売りに出した。昨春これが期限切れとなったとき、同容疑者はこの業者に「この家は銀行に渡さなければならない」とのメールを送ってきた。また、両親、特に病身の父親の面倒を見るためにパキスタンに帰ると言っていたという。この業者は「彼は自分の家を売ることができなかったことに非常に失望していた」と語った。

 彼にこの家を紹介した別の不動産業者は、彼が自分のことは語らなかったが、イラク戦争の関連で当時のブッシュ大統領を公然と批判していたことを覚えている。この業者は「特別なことだとは思わなかった。多くの人がブッシュ大統領を嫌っていたから」と話した。

 隣人だったブレンダ?サーマンさんが唯一シャザード容疑者について不可解だと思ったのは、真っ黒な装いで夜中にジョギングに出かけることだった。日光が嫌いなんだと言っていたという。

 シャザード容疑者はコネティカット州のブリッジポート大学で2000年にコンピューターサイエンスの学士号を、05年には経営学修士号(MBA)を取得した。ただ、4日の午前中、逮捕された彼のことを話していた教授らは彼がどんな人物だったか思い出そうとしたが、ほとんどの人は何も思い出せなかったという。

 彼は3日遅くに、ニューヨーク発ドバイ行きのエミレーツ航空機内で逮捕された。関係筋によると、彼はイスラマバードに向かおうとしていた。

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引用元:フリフオンライン(Flyff) 専門情報サイト